Kab
長野酒ですが、まず見かけることがないので思わず手に取ります。
ひとごこち59%で、純米ですが結構磨いています。しかし意外と黄色い。
初日は寒いので燗から。40℃。香りはリンゴ系の香りがほのかに。含むと苦味というか辛味というかがピリピリですが、かすかに果実味も感じます。その後、リンゴっぽい果実味とほろ苦さを含んだ米の旨味がじんわりと膨らみ、辛いような苦いようなでキレていきます。45℃でもほぼ変わらず、若干最後の苦味とキレが強くなるでしょうか。冷めるとリンゴかバナナ系の甘い感じがより強く。
冷酒。香りは燗の時よりやや強いがほんのり。スカッとしたミントのようなニュアンスと、かすかなリンゴのような甘味の後に、やはり強くはない米の旨味から、辛味に変わってスパッとキレ。個人的には冷酒か燗冷ましか。
果実系のいかにも信州酒というか、南信地方の酒だなという感じがしますが、そこまで芳醇でも無く、モダンミディアム系の純米でこの完成度は出色です。食中でも単体でも良いですね。