くろねこくますけ
注いだ途端に粉っぽく甘ったるい香りがたちこみ、馴染むと炊いた米のような強さを持つ。
反面、味は後の苦味が際立ち、甘さも強いのだが思い返せばビターな印象となる。大七らしさと生原酒に求める面白さを兼ね備えた呑みにくい逸品。
さて、大七ならばと熱燗に猪口もしてみたが中々パッとしない。ゆっくり飲み進めるとまさかの常温で均衡が保たれた。当然保管は冷蔵庫だが、呑む時は常温でお試しあれ。
ちなみに、あえて「生酛らしい」香りとは書かなかった。乳酸感もそうだが、生酛由来(山廃にも言える)である根拠は限り無く少なく、蔵元により変更可能であるからだ。
こんなに書くつもりはなかった…、少し酔ってしまったらしい。近いうちベーシックな「大七生酛」と「大七2012By」のメモも残す。