武侯祠
埼玉地酒シリーズ。前回のひこ孫の小鳥のさえずりに続き、再びひこ孫。ひこ孫とは、曾孫のことみたい。言い方の違いなのか。これも製造から7年経過。-10度の低温長期熟成のお酒。
香りは優しげな印象。飲み初めはアルコール感が強く、飲み進めると米の味が前に出てきて、お酒の味全体的な芯が太くなった。気がつくと辛口で舌がヒリヒリしている、なんとも心地よい。
酵母は協会9号を使用していて、発酵時にクエン酸よりもコハク酸や乳酸が多く出てきて、それが食べ物に含まれる天然のアミノ酸やグルタミン酸と合わさると、マリアージュが生まれるとのこと。
また、発酵期間が長いので、わずかにグリセリン発酵がおき、そのため、辛口の中に品の良い甘味が顔を出し、旨味と滑らかな味わいになるみたい。飲んでみて納得。高いからなかなか買えないけど、仲良く付き合っていきたいお酒だと思った。
1848年創業の歴史の味をいただきました。
武侯祠
二日目、香りの心地よさ、旨味の安定感、一日目と変わらぬ美味しさ。もっと人気が出てもいいお酒なんじゃないかな。僕は見かけたら買うことにしよう。次はひこ孫では無い、熟成では無い純米酒を飲んでみよう。