Hori
もう夏ですが、ようやく華きゅんの順番が回ってきました。
春酒の中でも発売が比較的遅めで、尚且つ買うのに時間がかかってしまったので、ここまでずれ込んでしまいました。
開栓した瞬間に瓶内がシュワーっと泡立ちます。柔らかく濁ったお酒をグラスに注ぐとピチピチと泡が弾けて、早く飲んでくれとアピールしてきます。
堪らず一口飲むと、シュワ感のある口当たりにおりがらみらしいお米の穀物感。旨みが強くてほんのり甘く、角がない穏やかな酸味が優しい味わいにまとめ上げています。
お酒の神様が祀られた三輪の地で造られたお酒という先入観もあるのか、味わいが清らかで嫌なところがなく、何の抵抗もなく喉を通っていきます。
余韻の最後にほんのり感じる苦味が次の一口への呼び水となって、飲む手が止まりません。更に13度の低アルコールと、ついグビグビと飲んでしまいたくなる喉越しの良さで、気付けば短時間で半分以上飲んでしまっていました。
華きゅんは去年も飲みましたが、今年飲んで初めてこのお酒の凄さを実感したかも知れません。菩提酛に軸足が移りつつある今西酒造さんですが、ろまんシリーズも変わらず供給していただきたいです。