Hori
3月に購入した寒菊の晴日。「ハレの日」のための一本ということで、我が家の特別な記念日に開栓しました。
先日いただいた閏日がどちらかと言えば繊細な味わいだったのに対して、晴日は濃厚かつ芳醇な味わいの一本でした。
一貫された寒菊の甘旨ジューシーはそのままに、よりボディ感のある強い甘みとそれを引き立たせる酸味。苦味、渋味は感じるほどの存在感はなく、無濾過生原酒らしいフレッシュな瑞々しさの際立った非の打ちどころのないモダンタイプの日本酒です。
閏日が淡麗系代表格の五百万石が使われているのに対して、晴日は赤磐雄町8割、山田錦2割。閏日29%、晴日50%の精米歩合の違いもさることながら、お米の違いが味わいの違いを決定付けているのかもしれません。
晴日は濃醇な味わいなのでお酒単体でも楽しめる美味しさなのですが、食中でも十分に楽しむことができました。湯豆腐のような純和テイストでも違和感ないですし、酸味があるのでローストビーフにも合いました。一番は粗挽きのブラックペッパーを振ったクリームチーズの生ハム巻きです。晴日との口中調味は互いを引き立たせ合うマリアージュと言っても過言ではないくらい相性抜群でした。