Kab
石川杜氏ラストイヤー(たぶん)の竹鶴のスタンダード火入純米。4年熟成。通常は2〜3年熟成で出荷らしいのでより寝ています。
購入日に開栓して6日目に飲み始めます。
まず少しだけ常温。茶色く、含むと消毒薬っぽいアルコール。若干旨味は出ますが、ツーンと苦いような辛いような感じになってキレます。これはやはり燗向きか。
40℃。大きくは変わらず、非常に濃醇でカラメルっぽくもナッツっぽくもあります。
もっと上げた方が良いと判断し50℃。かなり強烈なムワッとくる神亀的な匂いがありますが、含むとカラメルっぽさを伴った米の旨味が出て、そのあと辛くなってじわっピリピリという感じでキレていきます。
60℃だとキレは少しだけ衰えますが臭さがだいぶマイルドになり、この温度が一番良いです。つまみもクセのあるものが良く、いぶりがっこが最高。4日目に味が開いてのぶり大根も良いです。
かなりヘビーな飛び切り燗向け火入れ熟成ですが、若くて本来の年数だともう少し変わってくるのかもしれません(酒屋ではこれぐらいが飲み頃でもっと寝かせてもよいとのことではありました)。石川杜氏加入後の月の井も飲みたいです。