しゃくやく
九平次との出会いは約15年前。あれは東京・西調布にある焼鳥屋でした。薄汚れた赤提灯、年季の入った暖簾が掛かり、店内はパイプ椅子。喧嘩するほど仲が良い(笑)ご夫婦が営んでいらっしゃいました。
日本酒は決まって〆張鶴を飲んでいたところ、おかみさんから「お客さん、日本酒好きなんだねえ。よかったらコレ飲んでみたら?」と差し出されたのが九平次。当時日本酒には珍しいアルファベットのラベルが。おかみさんに注いでもらって飲んでみたところ、これはうまいっ!香り高く、芳醇な味わいにひと目惚れしました。焼鳥のような味の濃いものでも決して負けません。
いま思えば、なぜあのお店に九平次があったのか。大将の好みだったのだろうか。また、都心のお店では到底考えられない 1合500円で提供してくれていたことにも驚きです。
しかしながら数年前に閉店となってしまいました。とても残念でなりません。
今回はふるさと納税(兵庫県西脇市)で入手しました。あの焼鳥屋を思い出しながら宅飲みさせていただきます。