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蔵出しレビュー76
広島のお酒は雨後の月を三つと富久長を一つ飲んだことがあるのですが、どれも質実剛健という印象です。結論から申しますとこちらもその例に漏れず、派手さはないけど確かな旨さでした。
やられました…爆発寸前で閉められましたが少し溢れました。綺麗に拭きながら開栓するまでに10分ほど要しました。元気なお酒ですね〜!
含むと…普通にそこそこ発泡していますけどたしかに微発砲の範疇です。吹き出すのと口当たりはまた別ということを勉強させていただきました。ただ、それなりに口当たりはシュワシュワして小気味よいアタックがあるので爽やか寄りのイメージです。
香りは少し甘さを思わせる乳酸のようなものですし、含んだ瞬間までは甘いかと錯覚するんですが、旨みをしっかりと感じるだけで、その実まったく甘くはないです。
わずかにバナナ系のアルコール感や日本酒感のある含み香です。フルーティーさは特に感じなくて、食事と合わせるための分かりやすい辛口の濁り酒です。個人的には単体でも飲めますけど、お酒のポテンシャルを出すには食中が最も効果を発揮してくれます。味濃いめの唐揚げと合いますよ!