mana
穏やかで軽やかな香りに誘われてひと口含めば、なめらかで瑞々しい旨みがすっと広がります。
主張しすぎない麹由来のやわらかな甘みと、ほのかに感じる果実の香味、そして微かな酸と苦みが織りなすバランスの良さ。すっと引いていくキレの良さが心地よく、杯を重ねても疲れません。
使用されているのは、福島県オリジナルの酒米「夢の香」。丁寧に50%まで磨き、地元酵母で仕込まれた一本は、繊細で清らかな味わいの中に、ふっと華のある艶やかさを感じさせる上品な仕上がり。
このお酒を醸す有賀醸造は、福島・白河の地で250年の歴史を重ねてきた老舗蔵。
杜氏の有賀裕二郎さんは、もともと大学で生命科学の研究に取り組んでいた方。震災を機に地元へ戻り、研究者としての緻密な目線と探究心を、酒造りの世界に活かしてきました。
「一生の粋な酔いを」を蔵の理念に、100年先を見据えた酒造りを続ける有賀醸造。
その志と技が、このやさしくも芯のある味わいに、確かに息づいています。