Hori
寒菊のMonochromeをいただきました。
使っているお米は山酒4号。初めて聞くお米です。
山田錦と金紋錦の交配で誕生した品種で、山田錦に勝るとも劣らない酒造好適米だそうですが、栽培の難しさから山田錦のように普及できなかった悲運の名酒米だそうです。
50%精米の純米大吟醸で、味わいは寒菊らしさ満点のフレッシュジューシーです。
果実感溢れる甘やかさに、微々発泡のフレッシュ感。直後に苦みが広がり、寒菊特有の渋みのようなニュアンスを漂わせてフィニッシュ。山酒4号はきっとクセが少なく、過度に主張することなく、作り手の狙い通りに素直に醸されるお米なのでしょう。これまで飲んできたオケージョナルシリーズのど真ん中と感じる味わいです。
夏の思い出をモノクロで表現したというラベルは、作り手次第でどんな色にも染まれる山酒4号の素直な性格をも表しているのではと勝手に解釈しました。