Kab
3年前の生酒(2020年3月製造なので酒屋冷蔵庫熟成)ですがどうでしょうか。色はやや黄色いです。
常温。アルコールのようなセメダインのような熟成香が立ち上ります。
口に含むと、砂糖系の甘さが最初にきて、ナッツのような旨味がかすかにあった後、苦味というか辛味というかでキレていきます。
45℃。セメダインから草のような香りに変わります。熟したオレンジのような柑橘系の甘味が膨らむ優しいお燗に。これは燗上がり。
初日は50℃だと若干甘味の開きが弱くなっていましたが、4日目になると50℃の方が良いです。難しい。
開栓したてはさほど期待していなかったのですが、十分開いています。むしろ初日が一番良い感じ。
味は熟成酒っぽさもややありつつ、快い甘さが中心で、果実系のモダンな顔も見せています。
再現性はありませんが、常備しておいて気軽に飲めそうですね。
私にとっての生熟系チャレンジの最初ですが、当たりでした。能登半島地震の件もあり、印象に残る酒になりそうです。