Natsu
新政 No.6 X-type Direct Path、十四代 七垂二十貫、産土 穂増 六農穣、1982年ヴィンテージのポートワインという異種飲み比べ。
X dpは、新政らしい繊細な酸を軸に、X-type特有の草本的ニュアンス。そこにミルクキャンディを思わせるまろやかな甘みが加わり、柔らかさと奥行きを感じる。
七垂二十貫は袋吊り雫酒らしく、透明感と調和感が際立つ。雑味のない美しさで、完成度の高さを実感。
産土 穂増 六農穣は、2024BYで最も好みの産土。はっきりとした乳酸感が心地よく、旨味と甘みをしっかりと押し上げる構成が印象的。
比較として飲んだ1982年のポートワインは、とにかく甘く、深く、華麗。熟成の時間そのものを味わうような一杯。
ジャンルを越えた飲み比べで、それぞれの個性がより鮮明に感じられた。