ごう
今年の開けたちは穏やか目だが吟醸香。上澄は少しスルリとした舌触りに強めの酸とフレッシュ感、旨みとほのかな甘味が広がりキレも良い。滓をまぜるとお米由来かミルキーな香りを感じはめ、含むと少しぽてっとした舌触りに同じく強めの酸だが旨みと甘みもより強く感じる為全体に柔らかく、三味と厚みのある口当たりを感じつつ余韻を引き中盤から後半にかけてミネラル感も感じつつ苦味が扇状に広がり余韻にしっかりした渋みでリセットされて良い。今の流行りのフルーティなお酒が好きな人には17度の荒々しさと後味の強めの渋みが苦手な人多そうかな。去年より旨味甘味は少なめだが個人的にはかなり美味い。常温から日向で米の香りが膨らみ味よ柔らかく強く、人肌からぬる燗で酸は強いがスルリと感が出始め、上燗で酸の強さが増え甘みが減る、熱燗で炊き立ての米の香りも出て酸が少し落ち着き渋味は残る、飛びでは酸も苦味も減り渋みの余韻は同じ。ちょい足しでは酸が減って旨み甘味が足される好きな人もいるかと、燗冷ましで酸の強さと旨みだが甘みが少しだけ垂れる感じでこの辺は好み。しかしふね口本生で温めてもこの酒質の強さと旨さは流石としか言いようが無い完成度。