Hori
久しぶりの光栄菊は初夏にリリースされたハルジオンです。
白ぶどうやライチのような果実感溢れる爽やかな香りで、味わいにモタつきがなく、スッキリとした素直な印象のお酒です。甘みと酸味、渋みと苦みに加えて光栄菊らしいウッディなニュアンスもあり、期待通りの素晴らしいお酒でした。今回、日本酒の表現としてよく聞くライチの香りを初めて認識することができました。
ハルジオンには低タンパク、低グルテンの食用米「春陽」が使われています。春先に越乃景虎が使っていて気になっていました。
低タンパク米のお酒は香気成分4MMPを多く含み、この4MMPが白ぶどうやライチのような香りを出すそうです。ソーヴィニヨン・ブランやビールのホップにも含まれる成分だと聞いてピンと来たのですが、10年くらい前から愛飲していて最近は和み水として箱買い常備しているポッカサッポロのグリーンシャワーがとても似たニュアンスを持っています。富良野産ホップの香りの炭酸水なのですが、初めて飲んだ時から白ぶどうとライチの香りを感じて不思議に思っていました。これで点と点が線になりました。
ホップを使ったクラフトSAKEが人気なのも納得です。