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鳴り瓢特別純米
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一本義 仙介🇺🇦
福井県南越前町の酒です。 ちょうど中京·関西方面から敦賀を経て、北陸トンネルを抜けると出てくる町が南越前町。 「鳴り瓢(なりひさご)」という名前は、福井出身の幕末の歌人·橘曙覧(たちばなあけみ)の歌「とくとくと たりくる酒の 鳴り瓢 うれしき音を さするものかな」に由来するそう。 とくとくと音をさせながら湯呑みへ(私はいつも湯呑みで酒を飲みます)。 香りのひね方に比して、飲み口は軽やか。控えめながらまろやかな甘み。 と思いきや、鋭い辛みがやってきて、するりと消えていく。 温めるとどうか。 少しひね香がダイレクトに。辛み、渋みがしっかり来る。 昔気質の強く辛い酒という感じ。 橘曙覧は、福井の郷土史では松平春嶽、橋本左内、由利公正らとともによく聞く名前。しかし、どんな業績を残したひとなのかはあまりよく知らないのです···。 郷里の歴史すらよく知らぬ愚か者、せめて幕末の福井の偉人橘曙覧も晩酌のときに聴いたであろう、このとくとくという湯呑みを満たすうれしき音に思いを馳せつつ、晩酌を進めましょうか。