くぅねる
出会ってしまった。
柔らかく優しく爽やかな香りと味に嵌まってしまった。
この銘柄を全部試したい。
そんな初恋のようなトゥクンとくる赤武。
ボージョレなんとかコーナーをチラとも見ずにたどり着いた冷蔵庫。
ありました。
純米大吟醸。
すぐに開けたい衝動に駆られながらも用事を済ませ、ついに開栓。
神棚にお裾分けしながら、自分のグラスにも注ぎ口をつける。
うわーって言ったよ!
リアルでうわーって言ってしまった。
嫁やら娘やら成人に次から次と振る舞う俺。
「な?な?だろ?」
と別に俺が作ったわけでも無いのになぜかちょっと誇らしげ。
最後に「勝手に飲むなよ!俺のだからな!」と言ってしまったのはあまりにも美味かったから。
けっして器の小ささではありません。