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天の戸純米大吟醸 夏田冬蔵 吟の精純米大吟醸
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susan
先ずは冷酒 みずみずしい果実感。名の通り、夏から冬へ移ろう季節感を感じる 飲む。霧の中の露。淡いパイン。淡い苦味。秋の夜中、静かに自分と向き合いたい。お気に入りの本を片手に。そんな情緒を邪魔しない酒。そっと寄り添ってくれるような優しい余韻 次は40℃ ずっと嗅いでいられる。幸せ 飲む。香ばしさと苦味。次第に米の旨味。飲み込むと、強調された甘みとコク。旨いには旨いのだが、天の戸らしさが控えめな気がする 次に50℃ 蒸し藁を炙った香り。静か 飲む。果物由来の酸味が出る。ゆるりゆらり静かな秋夜。各要素に重さが出てきて、舌上を這うよう。飲み込むと、綿飴のような優しさ 最後に60℃ 季節は完全に冬。台所の煙突から湯気が昇る民間。橙色の裸電球。しんしんと降る雪 飲む。酸味と甘み。苦味が抑えられ、代わりに舌先に感じる渋み。三位一体!この酒はこの温度こそ至高!飲み込んだ後の、淡く優しい余韻! 旨い!が、どこか天の戸らしさが控えめな印象。 兎にも角にも、私は天の戸が好きだ。今後も是非飲ませていただきます!