ひえだの
私の中で定番の鳳凰美田。山田錦。
絞りの最初の工程である荒走りと、絞りの最後の工程の押し切りで出てきた酒をブレンドしたやつ。
中取りの純米大吟醸はいいお値段だが、このブレンド酒は2,000円を切ってくる恐ろしい子。
水色はクリア。
上立ち香は美田らしい華やかさ溢れるりんご。
口に含むと、角の取れた円やかで優しい米の旨味が塊でやってくる。想像してたよりも綺麗なお酒。
かなり米を磨いてるから当たり前だろうが、雑味がほぼない。本当にクリアな感じ。
飲み込むと、高めの度数由来のキレの良さがあるが、嫌らしくない。後味も、旨い米だけを飲み込んだあとみたいにほんのり甘くていやらしさがない。
ブレンドが上手いのか!?このきれいなお酒が2,000円以下ってコスパ良すぎないか!?となるが、それぞれに癖のある鳳凰美田の中では割とおとなしめな優等生タイプだからかな?
癖があるほうが面白いけど、飲み疲れてしまいがち。ただこの子は「冷蔵庫から取り出して飲みたいな」とふと思わせてくれる。
常時一本あったら安心なのだろうけど、そもそも生産量が少ないので難しいところ。
見かけたらぜひ買って試してみてほしいお酒。