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御前酒1859純米水酛
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susan
まずは冷酒 杉樽と檜。森林伐採直後の山斜面の香り。 飲む。みずみずしい甘さ。ぼんたん飴のように優しく懐かしい甘さ。少しのぴりり。シルキー。飲み込むと、優しさが立ち昇る 次は45℃ 杉香がますます立つ。奥にターメリックのようなスパイシーさを感じる 飲む。優しい。鼻腔を満たすコク。次いで、かなり強めの苦味。飲み込むと、舌下全体に残る強い苦味。淡麗でも濃醇でも辛口でも甘口でもない、不思議な感覚。上燗でここまで化ける酒も珍しい 次は55℃ 濃い杉香。埃を被った納屋のタンス 飲む。米。やや酸が立つ。コクもあり濃醇で、どっしりと渋み。杉ヤニを噛んでいるよう。 飲み込むと、苦味と少しの渋みが残る 最後に65℃ 納屋のタンスは埃に埋もれた 飲む。焼き藁の香ばしさとコク。しかしすぐに消えて無くなる。飲み込むと、深い深い米のコク 語ることが多すぎて500文字では足りない。温度によるぶっ飛んだ変化は何故だろう?埃とタンスの香りは、初めて経験した。懐かしく良い要素かも知れないが、私にとっては少し気になるオフフレーバー 非常に迷うがリピートはしないだろう。しかし菩提酛、もう一本試そうか?
susan
埃を被った納屋のタンスの香りの正体はお猪口だと判明した。最近手に入れたお猪口の台座の部分から発せられる匂いだった