ほっとりんご
八杯目
セメダインのような香りの後にほのかに香る青リンゴ
滑らかな口当り優しい甘味、米の上品な旨味と苦みの調和
酸味がより旨味を拡げるとその味わいは直ぐに退いていく
余韻はしっかり目の苦味が残り、味が早く退く分苦味は長く残る
純米大吟醸だが吟香はかなり収めセメダインのような香りはするがそこまで濃いわけではない。
口に含んだ時の甘味、旨味、苦味が良いバランスで高精米らしい上品な旨味。
酸味の拡がりからのバランスも見事だがその味わいはスッと消えてしっかりした苦味が長く残る。
味の輪郭は苦味が占める。
香り控目、上品な調和した旨味は直ぐに退き、残る苦味は深く長い、まるでダンディーな男性を思わせる。
お酒だけで飲んでいると苦味が蓄積されていくのでどちらかと言うと食中酒。
少し甘めの味付けの料理を苦味が支えて調和させる。
煮付け、照焼、等の濃い味でも合うがお酒の旨味を活かすなら脂の乗った魚の造り、焼き物や南瓜、小芋等の野菜を少し甘めに焚いたものも合いそう。
逆に果物等は合わず折角のフレッシュな甘味を苦味が邪魔していた。
加えて苦味が強調されている料理にも不向き。