Hori
初めて飲む村祐は常盤ラベルの亀口取りです。
新潟に住んでいた時は飲んだことがありませんでしたが、その名はもちろん聞いたことがあります。村祐といえばこの黒地に緑文字の常盤ラベルのイメージです。
純米大吟醸規格の常盤ラベルの中でも亀口取りという、醪にストレスをかけることなく直接瓶詰めした特別な一本とのことです。
瓶の中には白く澱が漂い、その新鮮さを視覚でアピールしてくれます。
グラスに注ぐと甘さを感じさせる優しい香り。口に含むとややとろみのあるテクスチャに芳醇な甘み。評判通り和三盆のような上品な甘さと主張しない自然な酸味が広がった後は、新潟のお酒らしいキリッとした辛みも感じさせる。甘いのに重くない、発泡感はないが後味が軽やかで食事の邪魔をしない。針の穴を通すようなバランス感のお酒だと感じました。
淡麗辛口こそ至高と考えていた新潟在住時(15年くらい前)に飲んでいたらこの評価ができていたか疑問です。
なかなか手に入らないお酒ですが、新潟生まれ(新潟でお酒の美味しさを知った者)としては、他の色のラベルも見つけ次第確保したい所存です。