ひえだの
山田錦、精米歩合40%
アルコール度数は16〜17度。
兵庫県西脇市の小学生と蔵の人が一緒に田植えして収穫した山田錦という、なんとも素敵なストーリー。いつか子供たちにも味わってもらいたいという蔵の気持ちが分かります。
水色は黄色め。
香りはりんごではなくバナナ系。アルコール香もほのかに立ち上る。
口に含むとジューシィなバナナのニュアンスが一気に広がり、少しの粘度を持ったその液体を飲み込むとふわぁと米の美味い部分が綺麗に昇華されていく。
口の中で転がしてあげると、舌に触れたところがじんわりと甘い成分が染み出してく。まるで酒が喜んでるみたい。
個人的には味の起伏の傾向は日光の夢ささらに似てるかと思う。
温度を少し上げて頂くと香りがさらに目立つが少しだけ苦味も後味に追加される。
お値段は3,300円と少しお高めだが、納得の行く仕上がり。もしこれが2,000円ならプレミア酒になるぐらい手に取られるのではと思うほど。さぁ、少し寝かせてみようと思う。