はるアキ
宮泉酒造さんの『写楽 純米吟醸 なごしざけ 羽州誉』
秋の限定品として登場した「写楽」の純米吟醸なごしざけは、理想的な熟成を経て、柔らかな旨味を引き出し、まさに飲み頃を迎えています。
使用されている酒米「羽州誉」(うしゅうほまれ)は、山形県で開発された酒造好適米であり、高木酒造の名酒「十四代」などにも用いられています。この米は2000年に高木辰五郎氏の手によって育成され、美山錦と玉龍F10を交配して生まれました。
「羽州誉」を使った日本酒は、特に甘さと酸味のバランスが優れており、飲みやすさが際立っています。米の旨味が豊かでありながら、飲み飽きることがありません。
「ひやおろし」ほど有名ではありませんが、漢字表記だと「夏越し酒 (なごしざけ)」となり、極少数の蔵が使用。
涼風が吹き始めた9月は、夏を越したばかりの、ひと夏をひんやりとした蔵の中で過ごした酒です。新酒時の渋みや角のある味わいもまるみをおび始め、ほどよい新鮮さ、濃醇な中に、軽快さとまろやかさを併せ持った、まさに『秋走り』の味わい。
原料米 : 羽州誉
精米歩合 : 50%
アルコール分 : 16%
産地 : 福島県 宮泉銘醸