ハヤカワ
通常ラインナップにおいてもアルコール度数を15%でリリースする中、製造が難しいと言われる低アルコール13%に挑戦した意欲ある商品がこの「黄水仙(きすいせん)」です。
日本酒製造における特徴の一つである並行複発酵は、アルコール度数を高める事は世界的に見ても稀で高い技術を要します。しかしながら近年において、様々な理由でアルコール度数を低くしてリリースする蔵が増えてきました。
食中酒の意味合いが高くなり、量やインパクト、健康面を配慮した低アルコール化が日本酒業界にも浸透してきたからです。一方で単にアルコール度数を薄めて出荷したのでは、味わいに伸びがなく、粘性が低く水っぽい味わいになりがちです。その為原酒でのリリースが主流となっています。その反面、収得量が低く、技術力が必要なかつ、コスト高になってしまうのが実情です。
その中で、このような積極的なリリースと絶妙なる味わいを造り出す荷札酒 黄水仙は、もう一度飲みたいと言うリピートが高いお酒です。軽快でありながら日本酒としての味わいを残し、トロピカルな印象。パイナップルのような魅惑的な香り、マスカットのような踊るような香りが特徴的です。