Hori
総乃寒菊のディスカバリーシリーズもいよいよ最後の一本。大トリは一番楽しみにしていたブルーサファイアです。
酒米は五百万石と山田錦を8:2の比率で使用。それぞれを50%精米した純米大吟醸で、シリーズ共通のうすにごり無濾過生原酒です。
アイデンティティとアダプトの唎き比べは怪しかった私ですが、ブルーサファイアは他の3本とは違うと感じることができました。
新潟で日本酒を覚えた私にとって五百万石は故郷の味のようなもので、舌が覚えているのかもしれません。
他の3本と同じく寒菊らしい甘やかでジューシーな味わいながら、芯に一本通ったキレの良さ。山田錦の膨らみのある旨みに五百万石の繊細で淡麗な煌めきが見え隠れする、まさにサファイアのごとくキラキラとしたニュアンスを感じる味わいです。
甘旨ジューシーとスッキリ淡麗の共存。年初から寒菊のお酒はほぼ全て飲んできていますが、これはトップレベルに美味しいと感じる一本でした。
これまで飲んだディスカバリーシリーズ4本はそれぞれ1合ずつくらい残してあるので、最後は4本並べて贅沢な飲み比べをしてみようと思います。