Hori
久しぶりに川中島 幻舞のお酒をいただきました。初めての特別純米です。
開栓直後は上立ち香とアタックに僅かに癖のある乳酸感を感じましたが、2日目には薄れ、3日目には感じなくなりました。消えたのか、私の方が慣れたのかは不明です。
控えめな香りに優しく穏やかな口当たり。幻舞らしい甘み旨みを持ちながら、特純ならではのお米の風味が生きていて、香ばしさを感じるほど深みのある味わいです。お米の旨みがピークを迎えた後は苦みに変化して穏やかな余韻を残します。
最初はいつも通り5℃程度の冷酒でいただきましたが、常温近くまで温度が上がるとまろやかさが増して、よりお米の旨みが引き出されるような印象です。私はあまりやりませんが、燗にしても美味しいお酒なのかもしれません。
3日間で色々な食事に合わせていただきましたが、和食との相性が良く、特に今年が当たり年の秋刀魚の塩焼きが抜群に好相性でした。
同じ幻舞でもこれまで飲んだ吟醸酒とはまた違う個性を持った一本だと感じました。