Hori
寒菊の電照菊をいただきました。
本格的に日本酒を飲み始めた一年前に最初に興味を持った銘柄のひとつが寒菊でした。
その頃、寒菊の中でも特に美味しいと評判だったのがこの電照菊で、1年間まだかまだかと待ってやっと出会うことができました。
余談ですが、私の実家が菊の生産農家で幼少の頃から電照菊を見ていたのでノスタルジックな気分も手伝って一層思い入れが強まったのかも知れません。
そんな待ちに待った電照菊は期待のハードルを大きく超える美味しさでした。
抜群なフレッシュ感と、ギュッと濃縮されたような甘みと旨み。完熟リンゴの蜜の部分に齧り付いたかのようにフルーティで甘やかです。更に、ややトロみを感じるテクスチャが味をより濃密に感じさせます。
もちろんいつもの寒菊フレーバーも健在です。同じフレーバーがあるからと言ってどれを飲んでも同じではないのがまた凄いところです。逆に一貫したこの個性は欧州車やアップル製品の統一デザインのように、どれを選んでも間違いないという信頼性や安心感をもたらしていると感じます。
にごり酒好きの私は一緒に買ったこれのおりがらみがどんなことになっているのか楽しみでなりません。