mana
「金色の天明」、やっぱり特別だなって思わせてくれる一本。
口に含んだ瞬間から、まるで光が差し込むように、透明感のある甘さとやわらかな酸がすっと広がってくる。
重たくないのに、奥行きがあって、ゆるやかに膨らんでいく味わい。その余韻がとてもきれいで、飲み終わってもしばらく心地よさが続く。
会津坂下産「夢の香」を37%まで磨き、蔵の技術を結集して仕込まれたこのお酒は、まさに“食事に寄り添うお酒”という天明のテーマを体現しているよう。
一つひとつの要素が派手すぎず、それでいてちゃんと芯があって、味のすべてが穏やかに調和している感じ。
“中箱法”で丁寧に造られた麹のなめらかさが、口当たりの優しさにもしっかり表れていて、細部へのこだわりが感じられる。
このお酒に込められたのは、「ただ美味しい」だけじゃなくて、「食卓に馴染んで、記憶に残る」ようなやさしさと洗練。
季節限定から定番商品になったのも納得の完成度。
天明らしさの集大成ともいえる一本だと思います。