Hori
冩楽の夏吟うすにごりです。
冬に会津宮泉の純米にごりをいただきましたが、冩楽はこれが初めてです。
冩楽は初期の頃から飲んでみたいお酒リストの上位に入っていました。冬に出ていたおりがらみに興味があったのですが手に入れることができず、その後は少しお高めの価格設定と、種類の多さからどこから入って良いのか分からない難しさを感じて手を出せずにいました。
そんな経緯があったので、この夏吟うすにごりが出たのを知った時はすぐに酒販店さんに駆け込みました。
待望の冩楽を飲んだ印象は一言でいうと「硬派」。口に含んだ瞬間に感じるのはジュワッと濃厚なお米の旨み。直後ににごりらしい苦味とピリッとした辛みが立ち上がってきて、チリチリと口内を刺激しながらスッキリとキレる。夏酒の持つライトなイメージを裏切り、しっかりと味の深さ濃さがあり、爽快感は酸味に頼らず苦味と辛味のキレで演出。フルーティやジューシーとは違うクラシカルな日本酒の面影を色濃く残した正統派な一本だと感じました。
最近は複雑で日本酒らしい味わいのお酒も好きになってきているので、この冩楽はタイミングが良過ぎました。これは他の冩楽も試さざるを得ません。