酒記「しゅき」
十四代の遺伝子を受け継ぐ花邑。
十四代は十四代、花邑は花邑。技術指導が入っているとはいえ両関の酒のニュアンスがしっかり感じられる。
立ち昇る香りはスッキリと吟醸の良い香り。香り自体に果実の様な甘さは少ないが爽やかでスッキリ。揮発したアルコールはツンとせず桃、梨の果汁を優しく感じる。
口当たりは滑らかで舌に馴染む。赤りんごと白桃の様な酸味と甘みが顔を出す。
アルコールもしっかりと感じ飲み切った後にスーと口内で美味い甘さが余韻を残す。
ジューシーで濃醇なのに甘ったるくなくバランスが非常に高い。
雪月花純米大吟醸の旨みもニュアンスとして感じるが花邑の方が飲みやすい食中酒向き。
生酒のフレッシュをしっかり感じられる。
酵母のイキイキとした感じは抑えている。
ジューシーで丸みがあるのにスッキリと後に残らずいい香りと甘さを残すお酒。
和洋中何でも合わせやすい。
旨みがしっかりある食材と合わせると良いかな。
トマトとアンチョビと野菜の炒め物と合わせたが全然お酒が負けてない。
家にあると幸せになるお酒。