こるね
優しい生酛辛口
口当たりは優しく、ふんわりとした甘酸っぱさ。でもそこから、いかにも生酛らしい旨辛さと乳酸がぶんっと広がります。最後にはそれが気配に昇華して、ふと気が付くと消えてる。
日本酒度+8という数値通り、かなりの辛口です。でも、飲みやすいし風味が素晴らしい。初心者向けとは言わないけど、美味しかったです。
このお酒、広島で「瑞冠」を醸す山岡酒造の杜氏・畑中裕次さんの個人ブランドです。ラベルの味のある文字は、杜氏の息子の杜太君(当時小学2年生)が書いたんだそう。そりゃ想いがこもっていますよね。息子さん、今はもう高校生なんだとか。自分の名前の付いたお酒を飲めるのももうすぐですね。
ジブリで例えると「耳をすませば」の北さん。聖司君のお爺ちゃんの西さん、口ひげ蝶ネクタイの南さんの音楽仲間で、メガネの人です。一見普通のおっさんだけど、よく見ると実に味がある。なんせ声は、ジブリの悪の傀儡師・鈴木敏夫プロデューサー。あ、悪の傀儡師というのは、めっちゃ褒め言葉です。この人が上手く宮崎監督を操らなければ、こんなにたくさんの名作は生まれなかったでしょう。
満足度:★★★★ .