mana
グラスを近づけた瞬間にふわっと立ちのぼる、果実をたっぷりミックスしたような香り。
白桃やりんご、マスカットに加えて、ほんのり柑橘やメロンのニュアンスも。
単一酵母では出せない、香りのレイヤーがなめらかに重なっていて、まるで果実のブーケみたいにふくよか。
ずっと嗅いでいたくなるような、瑞々しくて品のある香りでした。
口に含むと、最初はじゅわっと甘みが広がって、そのあとを軽やかな酸が追いかけてくる。
生酒らしいみずみずしさと、飲みごたえのある旨味。そのバランスが絶妙で、最後はスッとキレてくれる。
甘さはしっかりあるけど、全体的には軽やかで、暑い日にも飲み疲れしない。ちょっとドライ寄りな印象。
この「弐式」は、“進化系酒母四段”という唯一無二の製法が最大の魅力。
3段目までは華やかな香りが特徴の協会18号酵母、4段目には生命力の強い協会7号酵母を使用。
あえて別仕立てでモトを加えるという、超手間な工程を選ぶことで、香りと味の複雑性をぐっと引き出している。
今回はさらに麹菌の一部も変更していて、そこから生まれる爽快感もすごくいいアクセントに。