立山ギンレイ
『陽気なパリっ子』、カツベンつきで体験してきました。
予想していたのは、浮気騒動のドタバタでしたが、実はサイレント後期の“映像技術コメディ”であることが新鮮でした。
ムーラン・ルージュの狂騒や多重露光で増幅された享楽の渦が、“画面が騒ぐ”賑やかさ
ここにルビッチ特有の軽薄さが入り混じって、映画の魔法が確かにそこにありました。
結論:1920年代のらんちき騒ぎを描いた喜劇でありながら、驚くほど現代的なテンポと毒を宿した映画であること、本作はワーナー・ブラザーズ製作&会社を建て直した作品ゆえ、尚更リアルタイムに写りました。