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SEASONⅡ episodeⅡ 萩の鶴 style
宮城県の7つの蔵が年に一度共同で酒を造るプロジェクト。毎年リーダーとなる蔵が変わり、九年目である今年の作は山和酒造と萩野酒造がそれぞれリーダーを務めた計2本。これは萩野酒造の版。
山和酒造版も大変に美味かったが普段からより飲んでいるのは萩の鶴。従ってこちらにはより大きな期待がかかる。
してその味はといえばもうこれ以上ないのではというほど美味い。
普段の萩の鶴をベースにあらゆる方向に味がのばされ、それでいて全体のバランスは完璧。甘く華やかな香りと呑み口。瑞々しさ満点で芳醇なボディ。外枠にほのかな酸味を纏いつつ、心地よい旨味が緩やかに広がる後味。終始甘さを軸にしつつ、飽きやしつこさを一切感じさせないように移ろう味覚は百点満点中五千億点。
酒自体の完成度はもちろんのこと、私の好みど真ん中の味わいに笑みをこぼさずにいられない。
こんなに美味い液体が本当に実在して良いのか。夢ではないのか。ただ出逢いに感謝。