Logo
さけのわ飲んだ日本酒を記録して好みの日本酒を見つける
大信州以和為貴純米大吟醸原酒生貯蔵酒生詰酒無濾過
alt 1alt 2
alt 3alt 4
ずくだせ!信州の日本酒
23
こん助
長野県松本市島立にある大信州酒造、「大信州」以和為貴です。聖徳太子の十七条憲法に有名な「和を以って貴しと為す」は、大信州酒造の礎を築いた下原杜氏の座右の銘だったそうです。小谷杜氏で「まあるい酒」を理想とした下原杜氏は、蔵人たちの調和を重んじ、日々の顔色や働く姿を注視して見守ったといいます。16歳で前身の原田屋に入蔵し、91歳になる2008年まで大信州を支えた下原杜氏。今もなお大杜氏の信条が、大信州の遺伝子として酒蔵に受け継がれています。 ほのかに黄味がかっており、慎ましさのある華やかな香りが広がります。チリチリと舌を優しく刺激しながらも、透明感と粘度のある円い口当たり。味わいの境界を感じさせないほどに、調和的で洗練された上品な甘味と旨味。酸味から渋味にかけて、着地したことを気付かせないような、キレが良いというには余りに繊細な後口。ある意味、酒呑みには「物足りない」と思わせるほどに、丁寧に磨き上げられた一体感のある芸術肌な一本です。