Hori
産土の山田錦二農醸です。
レギュレーションは「菊池川流域和水地区産米」と「生酛造り」です。産土はこれまで二農醸→五農醸→二農醸で3本目になりました。
ポンッと大きな音とともに開栓。今までで一番元気がありました。
グラスに注いだ時の泡の立ち方も過去一番。シュワーっと泡が湧き上がるほどガスが強く、スパークリングと言っても差し支えないほどです。
飲み口もシュワシュワの炭酸。そのせいもあるのか、最初に飲んだ二農醸よりスッキリとした味わいに感じました。香りは綿菓子のような甘い香りとともにマスカットや梨のようなニュアンスあり。
巨峰を感じた最初の二農醸とは少し雰囲気が違いますが、もちろんフルーティなことに変わりはなく、フレッシュでジューシーな美味しさは見事の一言。
産土の価値観は精米歩合や特定名称ではなく、農醸と呼ばれる独自のレギュレーションにあります。原料や醸造法がどれだけ古来の、伝統の、土着の様式に則っているかが重要です。そんな考え方のお酒ですから、毎回寸分違わず同じ味だったら逆に興醒めかもしれません。違いを楽しみ、出会に感謝する。そんな風に考えさせられるお酒でもあります。