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毎年恒例、宮城の7酒蔵がコラボで造るDATE SEVEN。2つの蔵がリーダーを務め、今年は勝山と墨廼江。これは勝山の作。
毎年お洒落なラベルは七夕仕様で、美しいのはもちろんのこと、仙台七夕の飾り、背景の山は泉ヶ岳と地元民にはとても嬉しいデザイン。
勝山の酒に外れはないと常々思っているのだがそんな蔵がリーダーとなればそれはもうとんでもなく美味い酒になるのは間違いない。
いつもの勝山は華やかな甘みが真っ先にくるのだが、今回飲み口の派手さはかなり抑えられている。一方で上品な旨味はいつも通りかそれより長く、ゆっくりと広がり、舌の上に残る。
普段の勝山の味が流れ星であるならこれはさながら天の川。眩くはないが穏やかな光がいつまでもそこにある。
じわりとじっくり染み渡る旨味を楽しめながらしつこさは感じない、これだけ完成度の高い一杯になっているのが勝山の技量であり他6蔵の力でもあり。
あまり冷やしすぎず、10度くらいか、あるいは常温でいただくのも良いかもしれない。
とにかくずっと飲んでいたくなる、年に一度、四合瓶でしか出会えないのが心から惜しい酒である。