酒記「しゅき」
絵柄のボトル通りのお酒。すごい。
雪冷えで頂いた。
香りは爽快でラフランスのようだ。和梨と違って密度のあるアロマ香がする。桃の感じも香ってくる。
乳酸の丸みとヨーグルト感も合わさってとても美しい香り。
常温になるにつれて香りが立ち昇る。
ガス感はきめ細やかで大人しい。
オリの柔らかさと優しい甘さ、ゆっくり顔を出す苦味、後味のドライな飲み心地。
味わいは和三盆のような自然な甘みと
しとやかな苦味と渋み、最後のドライな飲み心地がキレを生む。
酸はそこまで主張しないが飲み疲れのない飲み続けたいお酒になっている。
フレッシュで冬の海を連想させる寒さの中の凛とした情景が浮かんでくる。
オリの粒が雪が舞っているように見えて目でも楽しませてくれる。
特に甘さに関しては爽やかであるのに甘みを感じで飲みやすい。
飲み進めるにつれてほのかに感じた苦味と渋みがはっきり分かるようになる。
食事と合わせるなら天ぷら、酸味のある料理。油淋鶏やマリネが良いと思う。脂質がしっかりあるとお酒が進む。