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山口県下関市にある長州酒造。酒蔵創生と新銘柄「天美」誕生までの物語は、すでに「レジェンド」ともなっておりご存じの方も多いかもしれません。簡単におさらいすると、下関市の企業・長州産業(岡本晋社長)が、地元の酒蔵・児玉酒造の廃業予定を知り、「酒蔵は地域の大切な伝統文化」との思いから新規事業として蔵を継承。2018年に新たな社名・社屋でスタートしたのが長州酒造です。 そこに招かれた藤岡美樹杜氏は、新蔵の建設がさら地の状態からプロジェクトに参加。約2年間の準備を経て「天美」の初仕込みとなったのが2020年秋でした。まずは純米吟醸と特別純米の2種のみというラインナップから始まった新銘柄は、飲み手の圧倒的な支持を受け、仕込むごとに完売となる快進撃を続けます。2年に満たぬ短い期間、しかもコロナ禍という逆風の中で、「天美」は幅広い層の人たちに愛飲される人気銘柄となりました。 その「天美」の物語が今年2022年から第二章に入りました。「白天」(=白いラベルの純米吟醸)、「黒天」(=黒いラベルの特別純米)の名で親しまれている定番に加え、新たに「廣島千本錦」「赤磐雄町」「播州愛山」「長州山田錦」の4品種の酒米を用いた純米大吟醸のシリーズが発売に。新商品や2期目の酒造りに込めた想いを、藤岡杜氏にお聞きしました。SAKE Street | プロも愛読の日本酒メディア

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