iri2618
鷗樹 生酛純米酒 平成29酒造年度産
栃木県小山市の蔵ですが、酒造米は兵庫県産の山田錦100%。
穏やかな穀物の香りとなめらかな口当たり。キレ味のある酸味が心地良く、洗練されているようでいて、余韻に土の味わいを感じる、良い意味での田舎酒。
私好みのとびきり燗にすると、バランスが崩れてエグ味や渋味が気になりますが、48℃ぐらいの上燗だとピタリとハマった感じになります。
野菜の炊き合わせとか青菜のおひたしや根菜のきんぴらなど、やたらと野菜を食べたくなる味わいです(笑)
しかし、どうしてなんですかねえ…⁇
こちらの蔵に限った話ではありませんが、日本中の蔵が地元とは縁もゆかりもないところでつくられたお米でお酒を醸していることが、本当に理解できません。
確かに、出来の良い兵庫の山田錦や岡山の、雄町からつくられたお酒は美味しいですが、それはもともとそのお米の産地に紐付いた美味しさだと思うんですよね。
私はワインも大好きなので、比較すると不自然さが気になります。
iri2618
この鷗樹にも、同じ純米&生酛の「鷗樹 生酛造り」という、名前も瓶の見た目も、あまり変わらない「純米酒」がありますが、そちらは栃木産の神力(ごうりき)というお米を使っています。
iri2618
強力は鳥取の復活米ですが、栃木でもつくっているんですね! その経緯も知りたくなりますが、やはり栃木でつくられた強力は鳥取産のものとは違うのでしょう。
iri2618
そうした違いを知ることで、お酒のつくられた風土に思いを致すのが、個性豊かな日本酒の世界の楽しみ方だと思うのですが…
iri2618
ちなみに、「鷗樹 生酛造り」は、こちらの生酛純米酒をもう少し分厚くした感じで、旨みが強くとびきり燗が似合います。値段も安くて、かなり好きなタイプです♡
ふらんそわーず
酒造りにおいて酒米の王様山田錦は失敗が少なく安定して造れるけれど、個性という点では、?ですね。悲しいけれど酒造りも売れてなんぼの世界ですからね。勝手なコメント失礼しました。
iri2618
山田錦のお酒は私も好きですし、実際によく飲みますが、それ以上に、その土地や地域のオリジナルなお米でつくられたお酒を飲みたいなと思います。そういう蔵元さんを応援したい!