かぶら
千寿白拍子
秘蔵大古酒1986
白ワインのようなイエローゴールド
焦がした醤油、蜜蝋、黒糖、椎茸など非常に進んだ熟成香
含み香からも同様で、商品化される古酒としては最も段階が進んでいるものといえる
酸は溶け去っている
アタックからドライで、穏やかに広がる旨味とグリップのきいた苦味
熟成を経て丸みを帯びた後、更なる熟成により贅肉が削ぎ落とされたかのようなテクスチャー
35年熟成の古酒
氷温ではないが、達磨正宗のような常温でもない温度での熟成のようで、複雑さは大きく増しながらもどこか統制の取れた印象を受ける味わい
この先まだまだ、とは思われず古酒としても今くらいには抜栓してしまうのでよいと思われる状態であった